兵庫県姫路市にある、男山の階段を上って登山しながら、男山配水池公園まで行ってみました。
姫路城を最も美しく見ることができるビューポイント「世界遺産姫路城十景」の一つに選定されており、姫路城北西の標高約57m高台にあり、198段ある階段を登ると目前に、大天守、三つの小天守を含めた連立式の天守群が望める。
引用:国立映画アーガイブ
男山配水池公園に駐車場はありませんが、車を近くのパーキングにとめて、少し歩いてアクセスできます。
男山の地図と位置、由来などあわせて、男山配水池公園の行き方を紹介します。
なお、姫路城のビュースポットを他にめぐる方は「姫路城の写真撮影スポット12選」をご覧ください。
姫路ラボでは、実際に姫路城に行った体験や、地元の方の口コミを参考に情報を発信しています。歴史や故事については「沿革考証姫路名勝誌(現代語訳)」をベースに、正確な情報をお届けできるよう努めています。
男山配水池公園(姫路市)の階段登山
男山配水池公園は、姫路城北西の男山にある、姫路市営の配水池を整備した公園です。
男山配水池公園から、姫路城天守までの直線距離は、約500mになります。

こちらが、姫路城の北側から、男山を見たところです。男山は、標高57.5m(※山頂の由来碑より)の小高い山です。
衛星写真で見てみると、男山の山頂部分が、長方形の配水池になっており、公園として整備されているのが分かります。
男山は、南側の階段が山頂まで一直線で、急な勾配になっていますが、登りきると視界が開けて、市街地と姫路城が眺望できます。

山頂にある由来碑によると、男山は播磨国風土記にある、姫路14丘のひとつ「筥丘(はこおか)」だとされています。
また、男山は江戸時代の書物「播磨鑑」に記されている伝説にも関係があり、
今の自衛隊姫路駐屯地内にあった長者屋敷から難をのがれて旅の男が逃げてきた山を男山、いっしょの女が逃げてきた山を姫山と名づけられたといいます。
男山由来碑より
姫山とは、姫路城が建っている山のことです。
男山の階段近くにある駐車場

男山配水池公園の入口付近は住宅街で、前の道路は、ぎりぎり車がすれ違えるぐらいの、狭い道幅になっています。
公園には、専用の駐車場がありません。

階段の隣が神社の境内ですが、参拝や神社に用がある方以外は、無断駐車禁止となっています。

入口付近に駐車場がないので、車でアクセスする場合は、大通り沿いにある、眼科・薬局のコインパーキングを利用するのが便利です。
この駐車場は、階段入口から約350mの場所にあり、徒歩4分ほどで入口付近まで行けます。
その他には、少し遠くなりますが、姫路城周辺の駐車場を利用して、歩いて行くことになります。
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男山配水池公園の階段を上ってみた

こちらが、男山配水池公園の入口です。神社の境内と、住宅の間にある、舗装された道路を入っていきます。
入口には、姫路市が設置した、男山配水池公園の案内板があります。

こちらが、男山配水池公園に続く、階段の登り口付近です。
右側の壁の向こうは、お寺の墓地になっています。

登り口から見ると、一直線に山頂まで階段が続いています。勾配がかなりきついように見えます。
スマホの測定器で何カ所か計ってみると、勾配角度はおよそ35度前後でした。
この角度は、オリンピックのスキージャンプと同じぐらいみたいです。

男山配水池公園に続く階段を、上って進んでいきます。
手すりが付いているので、上り下りに安心です。

半ばあたりから、下を見下ろした光景です。
この角度で滑降する、スキージャンプ選手の凄さを感じました。

階段の中ほど左手には、男山八幡神社と、千姫天満宮へ続く道があります。
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男山の頂上付近に進んできました。公園の入口にある、赤いレンガの支柱が見えてきます。
男山の階段登山道から千姫天満宮へ

男山配水池公園まで上りきる、山頂付近からも、神社への道が続いています。
ここからは、男山八幡宮の社殿が見えて、すぐに行けるので、参拝するのがおすすめです。

もう一息で山頂に到着するところです。頭上に空が開けてきました。
階段を上っていると、運動で階段を往復している人や、観光客らしき人と、途中にすれ違うことがありました。

男山配水池公園に到着しました。思ったよりも息が切れる、急勾配の階段でした。

こちらが階段の頂上から、下を見下ろしたところです。
このレベルの、急でまっすぐな階段を上る場所は、あまりないなと思います。
男山配水池公園の見どころ

階段を上りきるとパッと視界が開けるので、絶景の眺望が見られます。
男山配水池公園からの景色は、姫路城が最も美しく見える、姫路城十景のひとつに選定されています。
姫路城十景とは
姫路城の世界文化遺産指定をきっかけに公募で選ばれた、美しい天守を眺められるビューポイント。姫路城三の丸広場、シロトピア記念公園、男山配水池公園、景福寺公園、名古山、城見台公園、美術館、大手前通り、手柄山、増位山の10ヵ所。

こちらが南側に見える市街地の景色です。ここからは夜景もキレイに見えそうです。

男山配水池は、長方形の形をしており、周囲は舗装された歩道で囲まれています。
周囲には一息付けるベンチが設置してあるなど、市民の憩いの場となっています。

こちらが、一段上がった配水池の上です。
配水池公園には芝生が敷かれていて、丁寧に手入れされていました。

芝生の公園には、花壇がいくつか整備されています。

山頂の芝生広場から、西側に一段降りたところに、木製の椅子とテーブルがあります。
簡単な遊具のようなものもありました。

男山には北側にも、南側と同じくらいの急な階段があります。こちらの階段も結構な勾配になっています。

山頂の芝生広場の北側を通って、反対側にある休憩所に進んでいきます。

山頂の芝生広場から、東側に一段降りたところにも、休憩所がありました。
こちらの椅子とテーブルには、屋根が付いています。
初日の出・夜景の人気スポット

姫路城十景に選定されているように、男山配水池公園からの景色は、姫路城の眺めが最高でした。
男山の周りには、視界をさえぎる建物がないので、空が広く開けています。
時間とともに雲の形が変わるので、様々な空模様と姫路城が撮影できます。

夕焼けが赤く染まった時は、姫路城の白壁が赤色に映えるので、その情景もまた、美しく撮影できます。

こちらは、元旦に男山から撮影した、初日の出の様子です。
姫路城の背景に日が昇るので、よく見る日の出と姫路城の写真は、ここから撮影されることが多いように思います。
男山配水池公園は、初日の出や夜景などでも、人気のスポットになっています。
姫路城からも近く、千姫天満宮があるので、観光で来られた方にも、おすすめのスポットです。
写真を撮影する人も、ハイキングを楽しむ人も、男山配水池公園と千姫天満宮を、観光コースに入れてみてはいかがでしょうか。























